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現役制作者が警告!ホームページでやってはいけない失敗パターン完全版

ホームページでやってはいけない失敗パターン

現役制作者が警告!ホームページでやってはいけない失敗パターン完全版

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Yuto Amakawa

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ホームページ制作において、多くの企業が同じような失敗を繰り返している現実があります。制作現場で数多くのプロジェクトに携わってきた経験から、特に深刻な問題となりやすい失敗パターンをリスクの高い順にまとめました。

これらの失敗は単なるミスではありません。法的トラブル、信頼失墜、集客効果の喪失など、企業に深刻な損害をもたらす可能性があります。特に初めてホームページを制作される方は、完成後に後悔することがないよう、事前にこれらのポイントを確認しておくことが重要です。

【最高リスク】法的トラブルを招く危険な行為

著作権侵害で訴訟リスクのある画像・テキスト使用

制作現場で最も深刻な問題として頻繁に遭遇するのが著作権侵害です。Google画像検索で見つけた画像をそのまま使用したり、他社サイトの文章をコピーして使い回すケースが後を絶ちません。

特に危険なのは、プロのカメラマンが撮影した商用写真やイラストレーターの作品を無断使用することです。権利者から損害賠償請求を受ける可能性があり、実際に数十万円から数百万円の賠償金を請求されたケースも存在します。

正しい対応方法

  • フリー素材サイト(写真AC、イラストAC等)の利用
  • 有料素材の適切なライセンス購入
  • オリジナル写真の撮影
  • 引用する場合の適切な出典記載

個人情報保護法違反につながる情報の扱い

お問い合わせフォームで収集した個人情報の不適切な管理や、従業員の個人情報を無断で掲載することも重大な問題です。特に2022年の個人情報保護法改正により、罰則が大幅に強化されています。

プライバシーポリシーの未設置や、SSL化されていないフォームでの個人情報収集は、企業の信頼性を大きく損なう要因となります。

正しい対応方法

  • 適切なプライバシーポリシーの作成・掲載
  • お問い合わせフォームのSSL対応必須化
  • 従業員写真掲載時の事前承諾取得
  • 個人情報の適切な管理体制構築

誹謗中傷・プライバシー侵害のコンテンツ掲載

競合他社に対する根拠のない批判や、個人を特定できる情報の無断掲載は、名誉毀損やプライバシー侵害で訴訟リスクを招きます。特にBtoBサイトでは、業界内の人間関係悪化にもつながりかねません。

正しい対応方法

  • 事実に基づく客観的な情報のみ掲載
  • 個人名や会社名の掲載時は事前許可を取得
  • 批判的内容は避け、建設的な表現を心がける

【高リスク】サイトの信頼性を損なう致命的ミス

SSL未対応による「保護されていない通信」表示

現在、SSL対応は必須要件となっています。SSL化されていないサイトは、ブラウザに「保護されていない通信」と表示され、訪問者に不安感を与えます。Googleの検索順位にも悪影響を及ぼすため、制作初期段階から必ず対応すべき項目です。

制作現場では、テスト環境では問題なくても本番環境でSSL設定が漏れているケースをよく見かけます。

正しい対応方法

  • レンタルサーバーの無料SSL機能を活用
  • 常時SSL化(全ページのhttps対応)
  • 混在コンテンツ(http画像等)の修正
  • リダイレクト設定によるhttp→https転送

古い情報・間違った情報の放置

企業情報、サービス内容、価格などの古い情報が放置されているサイトを多く見かけます。特に営業時間、所在地、連絡先などの基本情報に誤りがあると、顧客との信頼関係に深刻な影響を与えます。

正しい対応方法

  • 定期的な情報更新スケジュールの設定
  • 更新履歴の明確な記載
  • 複数人でのチェック体制構築
  • 季節性のある情報は年次見直し実施

無料サーバーによる広告表示と機能制限

コスト削減のため無料レンタルサーバーを選択すると、意図しない広告が表示されたり、サーバーダウンが頻発することがあります。企業サイトとしては信頼性に欠け、SEO効果も期待できません。

正しい対応方法

  • 月額1,000円程度の有料レンタルサーバーを選択
  • 容量、転送量、サポート体制を総合的に判断
  • バックアップ機能の充実したサービスを選択

【中リスク】SEO・集客効果を台無しにする設計ミス

目的とターゲットが曖昧な企画・設計

「なんとなくホームページが必要」という理由で制作を始めると、訪問者にとって価値のないサイトが完成してしまいます。制作現場でも、途中で方向性が変わり、大幅な修正が必要になるケースが頻発しています。

正しい対応方法

  • 明確な目的設定(問い合わせ獲得、商品販売等)
  • 具体的なターゲット像の定義
  • 競合分析による差別化ポイントの明確化
  • 目標数値の設定(月間問い合わせ件数等)

スマートフォン対応(レスポンシブ)の軽視

現在、ウェブサイトへのアクセスの約70%がスマートフォンからとなっています。スマートフォン対応が不十分だと、大部分のユーザーを逃すことになります。

特に文字サイズが小さすぎる、ボタンが押しにくい、横スクロールが発生するといった問題は、ユーザビリティを大幅に低下させます。

正しい対応方法

  • レスポンシブデザインの採用
  • タッチ操作を考慮したボタンサイズ
  • 読みやすいフォントサイズ(16px以上推奨)
  • モバイルファーストでの設計

ページ表示速度を無視した重いサイト構築

高解像度の画像を大量に使用したり、不要なプラグインを多数導入することで、ページの表示速度が著しく低下することがあります。表示に3秒以上かかるサイトは、約半数のユーザーが離脱するというデータもあります。

正しい対応方法

  • 画像の適切な圧縮とWebP形式の活用
  • 不要なプラグインやスクリプトの削除
  • CDNの活用によるコンテンツ配信の最適化
  • PageSpeed Insightsでの定期的な速度測定

【低リスク】ユーザビリティを下げる細かな問題

パンくずリストやナビゲーションの不備

ユーザーが現在どのページにいるのかが分からない、目的のページにたどり着けないといった問題は、ユーザビリティを大幅に低下させます。特に階層の深いサイトでは、適切なナビゲーション設計が不可欠です。

正しい対応方法

  • 分かりやすいパンくずリストの設置
  • 一貫性のあるナビゲーションメニュー
  • サイト内検索機能の充実
  • サイトマップページの作成

アクセシビリティへの配慮不足

視覚障がい者向けのスクリーンリーダーや、高齢者の利用を想定した配慮が不足しているサイトが多く見られます。これはユーザビリティの問題だけでなく、社会的責任の観点からも重要です。

正しい対応方法

  • 画像へのalt属性設定
  • 適切な見出しタグ(h1〜h6)の使用
  • 十分なコントラスト比の確保
  • キーボード操作への対応

適切なURL構造やメタ情報の設定不備

SEO効果を高めるためには、適切なURL構造とメタ情報の設定が重要です。しかし、これらが適当に設定されているサイトを多く見かけます。

正しい対応方法

  • 意味のあるURL構造の採用
  • 各ページに適切なタイトルタグとメタディスクリプション
  • 構造化データの実装
  • 正規URL(canonical)の設定

制作会社選び・外注時の注意点

価格だけで制作会社を選ぶリスク

「安ければ良い」という判断で制作会社を選ぶと、上記のような問題を含んだサイトが納品される可能性があります。制作現場では、格安で請け負った案件ほど、品質に問題が発生しやすい傾向があります。

正しい対応方法

  • 複数社からの相見積もり取得
  • 制作実績とクライアントの評価確認
  • 保守・サポート体制の確認
  • 契約内容の詳細確認

制作会社への丸投げが招く失敗

制作会社に全て任せきりにすると、企業の特色や強みが伝わらないサイトが完成する可能性があります。適度な関与と明確な要求が重要です。

正しい対応方法

  • 定期的な進捗確認とフィードバック
  • 企業の強みや特色の明確な伝達
  • 参考サイトの共有による方向性の統一
  • 完成前の入念なチェックとテスト

完成後のサポート体制を確認しない危険性

ホームページは完成後の運用が重要ですが、サポート体制を確認せずに制作を依頼すると、トラブル時に対応してもらえない可能性があります。

正しい対応方法

  • 保守・更新サポートの内容確認
  • 緊急時の連絡体制の整備
  • 定期的なバックアップとセキュリティ更新
  • 運用マニュアルの提供依頼

まとめ

ホームページ制作で失敗を避けるには、リスクの高い項目から順番に対策することが重要です。特に法的トラブルを招く可能性のある著作権侵害や個人情報の取り扱いについては、制作初期段階から十分な注意を払うべきです。

制作現場の経験から言えることは、これらの問題の大半は事前の確認と適切な対策により回避可能だということです。完成後に問題が発覚すると、修正に多大な時間とコストがかかるため、制作段階でのチェックリスト活用をお勧めします。

企業の信頼性と成長を支えるホームページを制作するためにも、今回ご紹介した失敗パターンを参考に、質の高いサイト構築を目指してください。

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