「Webマーケティングを行いたいけど、やり方がわからない…」と考えている方も多いのではないでしょうか?
Webマーケティング施策を実施すると、自社の認知を拡大でき、集客力や販促力の向上させることが可能です。
そこで本記事では、Webマーケティングの重要性や施策一覧、始め方、成功事例などを紹介します。
「Webマーケティングを何から始めればよいかわからない…」という方は、ぜひお読みください。
目次
Webマーケティングとは
Webマーケティングとは、ユーザーをWebサイトにアクセスさせ、商品・サービスの成約につなげさせる活動です。
デジタルマーケティングと混同されがちですが、手法が以下のように異なります。
マーケティングのなかでも、Webに焦点を当てたものがWebマーケティングです。
Webマーケティングが必要な理由
「ユーザーのテレビ離れ」や「EC市場の拡大」などの観点から、Webマーケティングは必要です。
それぞれ解説します。
1. ユーザーのテレビ離れ
総務省の「第1部 特集 進化するデジタル経済とその先にあるSociety 5.0」によると、2000年〜2015年のテレビ視聴時間は減少傾向にあります。50代以下から減少傾向にあり、とくに10〜20代の減少は著しいです。
その反面、インターネットの利用時間は増加しています。とくに10〜20代は、2015年には1日あたり100分以上利用しており、テレビ視聴時間と逆転しています。
上記のような時代背景から、Webマーケティングを導入するほうが商品・サービスが認知される可能性が高くなります。
2. EC市場の拡大
経済産業省によると、EC市場は拡大傾向にあります。2022年の物販系のEC市場は、2021年に比べて5.35%増加しました。(13兆2,865億円から13兆9,997億円へ)
また、2022年のサービス系のEC市場は、2021年に比べて32.43%増えました。(4兆6,424億円から6兆1,477億円へ)
インターネットで購買行動が盛んになっているため、Webマーケティングを導入して商品・サービスの認知を高められると、売上が向上しやすくなります。
Webマーケティング施策一覧
Webマーケティング施策を講じると、商品・サービスの認知を拡大でき、成約率を向上させられます。
では具体的に、どのような施策があるのでしょうか?ここではWebマーケティング施策を6つ紹介します。
- SEO(検索エンジン最適化)
- Web広告
- メールマーケティング
- SNSマーケティング
- 動画マーケティング
- コンテンツマーケティング
順番に解説します。
1. SEO(検索エンジン最適化)
SEOとは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)といいます。
SEOを意識してWebサイトやメディアを運営すると、ユーザーが特定のキーワードを検索したときに、対象ページを上位表示させることが可能です。
その結果、WebサイトやメディアのPV数の向上が見込め、商品・サービスの販促につながるでしょう。
2. Web広告
Web広告を活用すると、Googleの検索結果ページや他のWebサイトに広告を出稿できます。Web広告には、以下の4種類があります。
Web広告の名称 | 概要 |
リスティング広告 | 検索結果ページの上部に掲載される広告 |
アフィリエイト広告 | 他のWebメディアやメルマガ、SNSに掲載される広告 |
アドネットワーク広告 | 複数のWeb広告媒体に一括して配信できる機能 |
リターゲティング広告 | ユーザーの行動履歴に応じて適切な広告が表示される機能 |
商品・サービスやターゲットに応じて、適切なWeb広告を出稿すると、Webサイトへのアクセス数が向上するでしょう。
3. メールマーケティング
メールマーケティングとは、Eメールを用いて、ユーザーに対して情報を発信するマーケティング手法です。メールマーケティングには、以下のような手法があります。
メールマーケティングの種類 | 概要 |
メールマガジン | ユーザーに同じ内容のメールを、同じタイミングで発信する手法 |
ステップメール | ユーザーの行動を起点として、段階的にメールを配信する手法 |
セグメントメール | ユーザーをグルーピングし、それぞれに最適なメールを配信する手法 |
リターゲティングメール | ユーザーの終わった行動を再度促すために、メールを配信する手法 |
休眠発掘メール | 一定期間アクションがないユーザーに、メールを配信する手法 |
メールを送れるユーザーは、企業に興味関心を抱き、メルマガ登録をした人です。そのため、ターゲットに向けて最適な情報を届けられると、成約につながる可能性が高いです。
4. SNSマーケティング
SNSマーケティングとは、XやInstagram、TikTokなどを用いて自社の商品・サービスの認知を高めるマーケティング手法です。
SNSは、Webサイトやブログに比べて、拡散力が高いことが特徴です。企業に興味を持っている顕在顧客だけでなく、潜在層にまで幅広く情報を届けられます。
また、ユーザーと直接コミュニケーションを取れるため、消費者の反応を把握しやすいメリットがあります。
5. 動画マーケティング
YouTubeのような動画配信媒体で自社の商品・サービスの情報を発信するのが、動画マーケティングです。
ユーザーに視覚的に訴求できるため、興味を引き出したり、商品・サービスの理解を深めさせたりできます。
ユーザーに刺さるサムネイルやタイトルにすると、視聴者数が増加し、高い集客力を実感できるでしょう。
ただし、他のマーケティング手法に比べて動画の作成に手間がかかることに注意してください。
6. コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとは、自社のWebサイトやメディアで記事を定期的に発信する手法です。
コンテンツの発信において重要なことは、ユーザーに有益な情報を届けることです。
自社の伝えたいことではなく、ユーザーが知りたいことを発信すると、ファン化につながります。
記事からの会員登録を促すことができ、商品・サービスを成約させられます。
Webマーケティングの始め方6ステップ
Webマーケティング施策がわかったら、行動に移すことが大切です。本章ではWebマーケティングの始め方を6ステップで紹介します。
- ゴールの設定
- ターゲット・ペルソナの設定
- 競合・自社分析
- カスタマージャーニーの作成
- マーケティング施策の実施
- 効果測定
それぞれ見ていきましょう。
1. ゴールの設定
Webマーケティングによって、どのような目標を達成したいのかを、具体的に決めることが大切です。
ゴールを定性的ではなく、定量的に定めましょう。たとえば「3ヶ月後にWebサイトへのアクセス数を1.5倍にする」といったゴールだとわかりやすいです。
また、1ヶ月後に1.2倍、2ヶ月後に1.4倍のようにKPIを定めることも重要です。
2. ターゲット・ペルソナの設定
自社の商品・サービスのターゲットを定めると、より効率的なマーケティング施策を行えます。
年齢や職業、性別、居住地といった属性だけでなく、潜在的な悩みや考え方なども詳細に設定することがポイントです。
たとえば、女性向けの洋服を販売したい場合、ペルソナを「おしゃれに関心がある20代の大学生」「地方在住」「彼氏を作るために洋服を探している」などのように定めます。
3. 競合・自社分析
競合分析と自社分析を行い、市場においての自社の立ち位置や強み・弱みを把握することが重要です。
自社の強みを活かした訴求ができたり、弱みを改善したりできるためです。
競合・自社分析には、SWOT分析や3C分析、4P分析などのマーケティングのフレームワークを活用しましょう。
4. カスタマージャーニーの作成
カスタマージャーニーとは、顧客が商品を購入するまでの行動や感情の推移を「旅」にたとえたものです。カスタマージャーニーを作成すると、顧客の感情や行動に応じた情報を発信できます。
たとえば、商品を認知したばかりの顧客には興味を抱かせるための情報、購入を本格的に検討している層には、背中を押す情報を伝えるとよいでしょう。
顧客の感情や行動に合わせた訴求をすると、成約率を向上させられます。
5. マーケティング施策の実施
カスタマージャーニーを作成したら、ターゲットに適したマーケティング施策を実施します。
ユーザーの感情の推移やアクションに応じた情報を発信しましょう。
6. 効果測定
マーケティングの実施後には、効果測定を行う必要があります。KGIとKPIを基準に、どれくらい成果が出ているかを確認しましょう。
目標を達成している場合は、既存のマーケティング施策を継続してください。達成率が悪いならば、改善が必要です。PDCAを回して、成果を出し続けることが重要です。
Webマーケティングに活用できるツール
Webマーケティングに活用できるツールを、3種類紹介します。
- CMS:WordPress
- アクセス解析ツール:Googleアナリティクス
- 検索分析ツール:Googleサーチコンソール
それぞれ順番に見ていきましょう。
1. CMS:WordPress
CMS(Content Management System)とは、ホームページの運営や管理、コンテンツの作成などを行うツールを指します。代表的なCMSにはWordPressがあります。
WordPessを活用すると専門的な知識がなくても、自社のWebサイトを開設可能です。また、プラグインと呼ばれるWordPressに新しい機能を追加できるソフトウェアを利用すると、理想的なデザインの設定やSEO対策を行えます。
2. アクセス解析ツール:Googleアナリティクス
アクセス解析ツールとしておすすめなのが、Googleアナリティクスです。Googleアナリティクスは、ホームページに訪れたユーザーの行動がわかるツールです。つまり、ユーザーがWebサイトに訪れたあとの分析ができます。
ユーザーの滞在時間やアクセス数、離脱率などを定量的に把握できます。Googleアナリティクスを使うと、ユーザーの需要に合わせた施策を行えます。その結果、ユーザーの検索体験が向上し、SEOにも有利に働くでしょう。Webサイトへのアクセス数や成約率の向上につながります。
3. 検索分析ツール:Googleサーチコンソール
検索分析ツールとして最適なのが、Googleサーチコンソールです。Googleサーチコンソールは、Webページの検索順位や表示回数、クエリ(流入キーワード)などの分析、サイトマップの登録などが行えます。
つまり、ユーザーがWebサイトに訪れる前の行動を分析することが可能です。Googleサーチコンソールのデータを分析すると、どのようなキーワード/テーマでWebページを作ると流入数を高められるのかわかります。
Webマーケティングの成功事例
Webマーケティングの成功事例のノウハウを自社に取り入れると、商品・サービスの販促力の向上につながるでしょう。今回は株式会社iTechがWebサイトを制作した企業のマーケティング戦略を紹介します。
株式会社iTech
株式会社iTechは、愛知県豊田市のWeb制作・システム開発会社です。Webサイトの制作や顧客管理システム、社内SNS開発などを実施しています。
株式会社iTechは、マーケティング施策としてSEOを意識したブログを運営中です。ユーザーの検索意図を満たす記事を作成し、有益な情報を伝えながら、自社のサービスを発信しています。
ユーザーをファン化させて、お問い合わせ数の増加に成功しています。
参考:株式会社iTech
株式会社Exe Partnerz
株式会社Exe Partnerzは、補助金・助成金の活用支援や法人営業支援を行っている東京都の企業です。同社はWebサイトから公式LINEへ誘導し、補助金に関する有益な情報を発信しています。
Webサイトから公式LINEを友だち追加するユーザーは、ある程度自社に興味関心を持っている可能性があります。
そのため、公式LINEでユーザーのニーズを満たす発信をすると、成約の確率を向上させることが可能です。
Webマーケティングに関するよくある質問
Webマーケティングに関するよくある質問を3つ紹介します。
- Webマーケターに向いている人は?
- Webマーケターに向いていない人は?
- Webマーケティングの仕事内容は?
ユーザーの疑問点を事前に把握できると、Webマーケティングを行うときに、悩むことがなくなるでしょう。
1. Webマーケターに向いている人は?
Webマーケターに向いている人は「数字に強い人」や「論理的な思考力がある人」です。
Webマーケターは、自社サイトのPV数やCTR、CVRなどを分析し、売上を向上させる施策を検証・実行する必要があります。
数字に強く、論理的な思考ができないと、適切な施策を講じられません。
2. Webマーケターに向いていない人は?
Webマーケターに向いていない人は「PDCAを回せない人」です。Webマーケティングでは、仮説と検証、実行、改善を繰り返し行う必要があります。
PDCAを回す能力がないとWebマーケターとして活動することは難しいでしょう。
3. Webマーケティングの仕事内容は?
Webマーケティングの仕事内容は、WebサイトやSNSでの情報発信により、ユーザーを獲得し、成約につなげるための導線を設計することです。
マーケティング施策を講じると、商品・サービスの認知が拡大され、売上の向上につながります。
まとめ
Webマーケティングを行い、商品・サービスの認知を拡大させると売上を向上させられます。Webマーケティングには、SEOやSNSマーケティング、コンテンツマーケティングなどがあります。
ターゲットに合わせて適切なマーケティング施策を練り、アプローチしましょう。株式会社iTechでは、Webサイトの構築とマーケティング支援を実施しています。
Webサイトの制作だけでなく、成果を出すためにマーケティングの実施も検討しているならば、株式会社iTechにお気軽にご相談ください。