WordPressのSEO対策|最初にやる設定と公開後の見直し方

この記事のポイント
- SEO設定は検索に出るための入口
- SEOプラグインは1つで足りる
- meta keywordsの入力は不要
- 流入数だけでなく検索語を見る
- 問い合わせまで測れる状態にする
記事の概要
自社のWordPressサイトで、SEOのために何を設定すべきか知りたい中小企業の担当者・決裁者向けの記事です。
この記事でわかること
- 公開前後に必要なWordPressのSEO設定
- プラグインとキーワード欄の考え方
- 設定後に検索語と成果を確かめる方法
※WordPress、Google、各プラグインの仕様や表示は変更されるため、実際の作業時には各公式情報も確認してください。
この記事の結論検索への表示、URL、サイトマップを最初に整える SEOプラグインは必要な機能を持つものを1つ選ぶ 設定欄より先に、狙う検索語を決める 公開後は検索語と問い合わせを継続して見る 流入が多くても、事業と無関係なら見直す
1. WordPressのSEO対策で最初にやる設定
公開前後に一度だけ行う設定がいくつかあります。検索エンジンでの表示の設定を外すと記事を書いても検索に出ず、計測を外すと成果を測れません。弊社も旧サイトでサイトマップとパーマリンクを設定しており、お客様のサイトでも同じ設定をしています。
検索エンジンでの表示の設定を確かめる
WordPressの「検索エンジンでの表示」にチェックが入っていると、検索エンジンにサイトをインデックスしないよう依頼します。インデックスとは、検索エンジンのデータベースにページが登録されることです。
この設定は訪問者による閲覧を止めるものではありません。WordPress 5.3以降ではページにnoindexという登録を避けるための指示が出ますが、その依頼に従うかどうかは検索エンジンが判断します。
制作中にチェックを入れていた場合は、そのまま公開しないことが重要です。WordPress公式の説明は「Settings Reading screen」で確認できます。
パーマリンクを決める
パーマリンクとは、投稿や固定ページごとに割り当てるURLです。WordPress公式は、各投稿のURLは恒久的で、変わらないものであるべきだと説明しています。
WordPress公式が示す共通設定は次のとおりです。
選択肢 | URLの例 |
|---|---|
基本 |
|
日付と投稿名 |
|
月と投稿名 |
|
数字ベース |
|
投稿名 |
|
カスタム構造 | 指定した構造 |
出典:WordPress公式「Settings Permalinks screen」
Googleは、URLに長いID番号ではなく、できるだけ読める単語を使うことを勧めています。複数の単語を区切る場合は、アンダースコアよりハイフンが推奨されています。
一方で、ドメインやURLのパスにキーワードを入れるだけでは、検索順位にほとんど影響しません。URLは順位を上げる仕掛けではなく、読者が内容を理解でき、長く維持できる形で決めます。
出典:Google検索セントラル「URL構造のベストプラクティス」、Google検索セントラル「SEOスターターガイド」
公開後にURLを変える場合は、古いURLから新しいURLへの転送が必要です。
Search Consoleにサイトマップを送る
サイトマップとは、検索エンジンにサイト内のページを伝えるためのファイルです。WordPress 5.5以降では、本体が/wp-sitemap.xmlにサイトマップを出力します。
出典:WordPress.org「New XML Sitemaps Functionality in WordPress 5.5」
サイトマップは、Google Search Consoleのサイトマップレポートから送信できます。Search Consoleとは、Google検索でのサイトの表示状況を調べるためのサービスです。
ほかに、robots.txtへSitemap:の1行を書く方法もあります。出典:Google検索セントラル「サイトマップの作成と送信」

問い合わせまで測れるようにする
Search Consoleの検索パフォーマンスでは、検索クエリとページごとのクリック数、表示回数を確認できます。検索クエリとは、読者がGoogle検索で実際に入力した語句です。
出典:Search Consoleヘルプ「検索パフォーマンス レポート」
さらに、アクセス解析で問い合わせを数えられる状態にします。検索からの訪問が増えても問い合わせにつながっていなければ、事業の成果が出ているとは言えないためです。
この準備をしておくと、第5節で紹介する「どの語で誰が来たか」と「問い合わせにつながったか」を分けて判断できます。
2. WordPressのSEO対策プラグインの選び方
SEOプラグインはタイトルやディスクリプションなどを書き込む道具であり、入れただけで順位が上がるものではありません。必要な機能を持つものを1つ選べば足ります。
代表的な3つ
代表的なSEOプラグインについて、WordPress.orgの公式説明に掲載されている機能を整理しました。
プラグイン | 公式の説明にある主な機能 | XMLサイトマップ(公式の説明) | 有効インストール数 |
|---|---|---|---|
SEO用タイトル・メタディスクリプションの生成、著者ページ・著者紹介・著者のスキーマ | あり | 2百万以上 | |
SEOに適したタイトルとメタディスクリプション | あり | 10百万以上 | |
基本的なメタタグ(title・meta description)の出力、著者アーカイブの停止設定 | — | 100,000+ |
有効インストール数は、2026年10月15日時点のWordPress.orgの表示です。数字は変わるため、導入前に各ページの最新表示を確認してください。
「—」は、その機能がないという意味ではなく、今回参照した公式の説明に記載がないことを示しています。SEO SIMPLE PACKの作者表示はLOOSです。
弊社はAll in One SEOで著者とディスクリプションを書き込んでいた
弊社の旧itechinc.jpは、独自テーマを使ったWordPressサイトでした。All in One SEOを使い、著者やディスクリプションなどを書き込んでいました。
ディスクリプションとは、ページの内容を要約する説明文です。弊社では、タイトルとディスクリプションを各ページの内容に沿ったものにしていました。
入れすぎない
同じ役割のSEOプラグインを複数重ねず、必要な機能を持つものを1つ選びます。テーマ側にタイトルやディスクリプションなどの同じ機能があれば、役割が重なることがあります。
3. WordPressのSEOキーワード設定
設定欄へ入力する前に、狙う語を選ぶことが先です。入れる場所はタイトル、ディスクリプション、見出しであり、meta keywordsはGoogle検索に使われません。
設定の前に、狙う語を選ぶ
弊社は、全国の制作会社が狙う競争の激しい語に正面から挑みました。その結果、2026年8月の時点で、事業の語を狙った記事はすべて圏外でした。
タイトルや見出しを整えても、狙う語の選び方が合っていなければ、必要な読者には届きません。弊社のサイトで実際に起きたことは、第5節で詳しく紹介します。
タイトルとディスクリプション
Googleは、タイトルを説明的で簡潔にし、キーワードを詰め込まず、定型文の繰り返しを避けるよう案内しています。ページごとの内容が異なるなら、タイトルもそれぞれの内容を表す文にします。
出典:Google検索セントラル「検索結果のタイトルリンクを変更する」
ディスクリプションはページの内容を正確に要約し、ページごとに違う文にします。全ページで同じ、または似た説明を使うのではなく、そのページを読む前に内容を把握できる文章にします。
Googleは、ディスクリプションを検索結果のスニペットに使う場合があります。スニペットとは、検索結果に表示されるページの説明や要約の部分です。
出典:Google検索セントラル「検索結果のスニペットを管理する」
弊社の旧サイトでも、タイトルとディスクリプションはページの内容に沿ったものにしていました。
見出し(H1・H2・H3)
WordPressの見出しブロックでは、H1からH6までを選べます。見出しは新しい節を示してページの内容を整理し、人にも検索エンジンにも読みやすくするものです。多くの場合は、ページのタイトルがH1になります。
弊社は旧サイトで、エディターを使ってH1、H2、H3をしっかり作り込んでいました。サイトマップ、パーマリンク、記事のタグの設定も整えていました。また、Googleが読み取りやすい形でコーディングしていました。
Googleは、読者がページを探すときに使いそうな語を想定して書くことを勧めています。一方、見出しの数や順序に理想はないとも説明しているため、読者が内容を追いやすい構成を優先します。
キーワードを不自然に繰り返す詰め込みは、Googleのスパムポリシー違反です。タイトルや見出しにはページの内容を正確に表す言葉を使い、検索語だけを並べません。
出典:Google検索セントラル「Googleウェブ検索のスパムに関するポリシー」
画像のaltもページの文脈に沿った説明にし、キーワードで埋めません。altとは、画像の内容を文章で伝える代替テキストです。
出典:Google検索セントラル「Google画像検索のSEOベストプラクティス」
キーワード欄(meta keywords)はGoogleが使っていない
meta keywordsタグは、Google検索で使われていません。インデックス登録にも検索順位にも影響しないと、Googleが明記しています。
出典:Google検索セントラル「Googleがサポートしているメタタグと属性」
プラグインやテーマにキーワード欄があっても、Google検索のために入力する必要はありません。キーワード欄を埋めることより、タイトル、説明文、本文をページの内容に沿って書くことが重要です。
4. WordPressのSEOに強いテーマの選び方
「SEOに強いテーマ」に公式の基準はありません。テーマでは、見出しやページが正しく出力されるかを見ます。
「SEOに強い」に公式の基準はない
WordPressのテーマディレクトリは公式の配布元であり、掲載テーマは専任チームの審査を経ています。テーマのプレビューを使い、見た目を確かめることもできます。
一方、WordPress公式のテーマに関する説明には、「SEOに強いテーマ」を選ぶための基準は書かれていません。宣伝文句だけで判断せず、ページタイトルや見出しが意図した形で出力されるかを見ます。
出典:WordPress公式「Work with themes」
弊社はGoogleが読み取りやすい形でコーディングしていた
弊社の旧サイトは独自テーマを使い、Googleが読み取りやすい形でコーディングしていました。テーマだけに任せず、エディターの見出し、サイトマップ、パーマリンク、記事のタグの設定も整えていました。
テーマを替えると見た目や設定が変わるため、公開中のサイトで直接試さずに進めます。
5. WordPressのSEO対策をしても成果が出ないとき
設定ができていても、狙った読者が来ているとは限りません。どの語で誰が来ているかと、問い合わせにつながっているかを見ます。
弊社のサイトで起きたこと
弊社の旧itechinc.jpはWordPressで構築し、公開記事は99本、最後の投稿は2025年12月でした。見出し、サイトマップ、パーマリンク、記事のタグの設定を整え、All in One SEOで著者やディスクリプションなどを書き込んでいました。
それでも、2026年8月の検索からのクリック数は月3,239で、そのうち74.7%に当たる2,418クリックが、事業と関係のない「日本の無料プロキシサーバー一覧」という1記事から発生していました。
上位50の検索語による合計1,834クリックのうち、Web制作、SEO、集客に関わる検索語は0でした。「ホームページ制作費用の相場」「制作会社の選び方」など、事業の語を狙った記事はすべて圏外でした。
GA4のコンバージョンも0でした。コンバージョンとは、問い合わせなど、サイト上で成果として数える行動です。
設定は行っていましたが、全国の制作会社が狙う競争の激しい語に正面から挑んだため、事業につながる読者へ記事を届けられませんでした。設定項目を埋めるだけではなく、狙った語で必要な読者が来ているかを見る必要があります。

どの語で誰が来ているかを見る
Search Consoleの検索パフォーマンスでは、検索クエリ別、ページ別にクリック数と表示回数を見られます。流入が発生している語と、その入口になったページを分けて確認できます。
出典:Search Consoleヘルプ「検索パフォーマンス レポート」
アクセスが多くても、自社の仕事と関係のない語から訪問されているなら、問い合わせにはつながりません。弊社の旧サイトでは、2026年8月の検索流入の大半を1記事が生み出していましたが、その記事は事業と無関係でした。
クリック数の合計だけを見るのではなく、事業に関係する検索語で読者が来ているかまで見ます。これが、設定のチェックリストだけでは分からない公開後の判断材料です。
問い合わせにつながっているかを見る
弊社では、2026年8月のGA4のコンバージョンが0でした。しかし、実際に問い合わせがなかったのか、問い合わせを測れていなかったのかを、すぐには見分けられませんでした。
だからこそ、第1節で触れたように、サイトの公開時点から問い合わせを数えられる状態にします。検索語、入口のページ、問い合わせを続けて見られると、流入が事業の成果につながっているかを判断できます。
弊社はこの反省から、事業と関係のないテーマの記事を見直し、事業に関わるテーマに絞って記事を作り直しています。
6. WordPressのSEO対策は公開後も続く
WordPressのSEO対策は初期設定で終わらず、更新とURLの維持を公開後も続けます。
WordPress本体、プラグイン、テーマの更新を止めず、運用中のサイトを継続して管理します。
WordPressの保守とは?費用相場と頼まなかったときにかかるお金
WordPressのセキュリティ対策|最低限と継続の判断基準
サイトを移したりURLを変更したりするときは、記事のURLを変えずに引き継ぎ、変わるURLは古いURLから新しいURLへ転送します。弊社は2026年10月にWordPressから別の仕組みへサイトを移した際、記事のURLを1本も変えずに引き継ぎました。
WordPressのデメリットとは?やめるか残すかの決め方と乗り換えの進め方
長い記事に目次を設ける場合は、見出しの構成と合わせて整理します。
7. WordPressのSEO対策でよくある質問
よく迷うポイントは、プラグインの数、キーワード欄の入力、検索に出ないときの確認項目です。
SEOプラグインは入れたほうがいいですか
タイトルやディスクリプションを書き込むための道具として使います。同じ役割のプラグインを重ねず、必要な機能を持つものを1つ選べば足ります。
プラグインを入れただけで順位が上がるものではありません。公開後は、狙った語で読者が来ているかも確認します。
キーワード欄には何を入れればいいですか
Googleはmeta keywordsを検索に使っておらず、インデックス登録にも順位にも影響しません。Google検索のために入力する必要はありません。
タイトル、ディスクリプション、見出し、本文を、ページの内容と読者に沿って作ります。
設定したのに検索に出てきません
第1節の「検索エンジンでの表示」の設定とSearch Consoleの検索パフォーマンスを確かめます。そのうえで、第5節のように、実際に表示されている検索語と狙った語が合っているかを見ます。
設定だけで判断せず、どの検索語で、どのページが表示されているかまで確認することが重要です。
8. WordPressのSEO対策のまとめ
WordPressのSEO設定は入口であり、その先では検索語の選び方と成果の測り方が重要です。
検索エンジンでの表示、パーマリンク、サイトマップ、計測環境を最初に整え、SEOプラグインは必要な機能を持つものを1つ選びます。タイトル、ディスクリプション、見出しはページの内容に沿って作り、Googleが使っていないmeta keywordsの入力に時間をかける必要はありません。
公開後はクリック数だけで判断せず、どの語で誰が訪れ、問い合わせにつながったかを見ます。弊社の旧サイトでは見出しやサイトマップを整えていた一方、2026年8月には検索流入の大半が事業と無関係な記事に集中し、事業の語を狙った記事は圏外でした。
株式会社iTechでは、愛知県豊田市を拠点に、WordPressサイトの制作、SEO支援、公開後の保守・運用を行っています。設定だけで終わらせず、検索語と問い合わせのつながりまで含めて、自社サイトの改善を伴走します。
※本記事は2026年10月15日に確認した公式情報と弊社の実績に基づいています。実際の対応は、サイトの構成と各サービスの最新仕様に合わせて判断してください。
執筆者
株式会社iTech愛知県豊田市の、Web制作とSEOを得意とするWebマーケティング会社です。ホームページやLPの制作から、公開後の保守・運用、SEO・SNSなどの集客支援まで、伴走型で中小企業のサイトをお手伝いしています。
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