「独自ドメインのメリットは?」
「独自ドメインって必要なの?」
と考えているのではないでしょうか?
本記事では、独自ドメインを取得するか迷っている方に向けて、メリット・デメリットを紹介します。本記事を読むと、独自ドメインのメリットがわかり、信頼性の高いWebサイトの作成につながります。
ぜひ最後までお読みください。
独自ドメインとは
独自ドメインとは、ホームページの管理者が自由に設定できるドメインを指します。たとえば、株式会社iTechのURLの「https://itechinc.jp/」のうち「/itechinc.jp/」が独自ドメインに当たります。独自ドメインは、他社と被らせることができません。
◾️共有ドメインとの違い
複数のユーザーが同じドメインを使用するのが、共有ドメインです。サービス提供者のドメインを利用します。たとえば、アメーバブログの場合は「ameblo.jp」というドメインを使用します。ブログのURLは「https://ameblo.jp/〇〇」となり、個人単位でのドメインの所有はできません。
独自ドメインの5つのメリット
独自ドメインのメリットを把握すると、コストをかけてでも使う必要性がわかります。独自ドメインのメリットは、以下の5つです。
- 信頼性が高くなる
- SEO対策につながる
- 永続的に使用できる
- メールアドレスにも使用できる
- セキュリティが向上する
それぞれ順番に見ていきましょう。
1. 信頼性が高くなる
独自ドメインのメリットのひとつは、Webサイトの信頼性が向上することです。独自ドメインは、他社と被ることがありません。悪徳業者が自社とまったく同じデザインのWebサイトを作成しても、ドメインで本物か偽物かを判別できます。
また、ドメインのなかには、営利法人が取得できる「.co.jp」や、非営利法人用の「.or.jp」などがあります。
ユーザーはドメイン名を確認すると、Webサイトの運営者が個人なのか、法人なのかを判断可能です。企業によっては「.co.jp」や「.or.jp」を使うことで、取引先からの信頼を得やすいでしょう。
以下に各ドメインの用途と登録条件をまとめました。ぜひご覧ください。
ドメイン | 用途 | 登録条件 |
---|---|---|
.com | 商業組織 | 制限なし |
.net | ネットワーク用 | 制限なし |
.jp | 日本を表す住所 | 国内に住所がある個人や法人 |
.co.jp | 株式会社、有限会社、合同会社などの営利団体 | 国内に住所がある、法人のみ |
.or.jp | 財団法人、社団法人、宗教法人などの非営利団体 | 国内に住所がある、非営利団体のみ |
2. SEO対策につながる
独自ドメインを取得するとSEO対策につながるメリットがあります。独自ドメインはドメイン名を自由に設定可能です。各ページのドメイン名にキーワードを含めると、検索エンジンがWebサイトの内容を把握しやすくなるでしょう。
また、独自ドメインは共有ドメインと比較して、SEOに優位に働きます。共有ドメインを利用している場合、他のWebサイトもSEOの評価対象です。他のユーザーがペナルティを受けると、自社のWebサイトもマイナスに評価される可能性があります。
このため、SEOに注力するWebサイトの運営者は、独自ドメインを活用するのがおすすめです。
3. 永続的に使用できる
独自ドメインのメリットは、一度取得すると永続的に使用できることです。Webサイトのサーバーやデザインを変更しても、ドメイン名をそのまま引き継ぐことができます。
独自ドメインの所有者は、サービスの提供者ではなく自社のためです。一方、共有ドメインの場合、サービスの提供者が事業を停止すると、そのドメインを利用できなくなります。
ユーザーがWebサイトを訪問できなくなったり、ドメインのメールアドレスを使えなくなったりするでしょう。そのため、法人のWebサイトでは、独自ドメインを使用するのが望ましいです。
4. メールアドレスにも使用できる
独自ドメインを取得すると、ドメイン名と同じメールアドレスを使えるメリットがあります。「〇〇@ドメイン名」のような形で使用できます。
たとえば、株式会社iTechの場合、ドメイン名が「itechinc.jp/」なので、メールアドレスは「info@itechinc.jp」です。
GmailやYahoo!メールなどのフリーアドレスではなく、独自ドメインのメールアドレスを使用すると、迷惑メールへの振り分け防止やブランド力のアピールにつながります。
5. セキュリティが向上する
独自ドメインを使用するメリットには、セキュリティが向上することが挙げられます。独自ドメインだとSSL証明書を取得できるためです。
SSL証明書とは、Webサイトの運営者の実在性を確認し、電子データの暗号化を行える電子証明書です。つまり、インターネット上における、Webサイトとユーザーとのやり取りを暗号化できます。
独自ドメインを取得すると、データの漏洩を防止でき、セキュリティが向上します。
独自ドメインの3つのデメリット
独自ドメインのデメリットは、以下の3つです。
- 登録者情報を公開する義務がある
- 取得費・更新費がかかる
- 自分で更新・管理をする必要がある
それぞれ紹介します。
1. 登録者情報を公開する義務がある
独自ドメインのデメリットは、登録者情報を公開する義務があることです。公開情報には、個人や法人の氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどがあります。株式会社iTechも、以下のように登録者情報を公開しています。
これらの情報が公開されると、第三者による悪質な行為の標的になる恐れがあるでしょう。このデメリットを許容した上で、独自ドメインを開設するのが望ましいです。
2. 取得費・更新費がかかる
独自ドメインのデメリットの2つ目は、取得・更新にコストがかかることです。費用はドメインやサービス提供者ごとに異なりますが、おおむね以下の通りです。
ドメイン | 取得費 | 更新費(年ごと) |
---|---|---|
.com | 700〜2,000円 | 1,000〜2,000円 |
.net | 1,000〜2,000円 | 1,000〜2,000円 |
.jp | 2,000〜4,000円 | 2,000〜4,000円 |
.co.jp | 3,000〜11,000円 | 3,000〜8,000円 |
.or.jp | 3,000〜11,000円 | 3,000〜8,000円 |
また、サービス提供者によってはキャンペーンを開催しているケースがあり、独自ドメインを安く取得可能です。
3. 自分で更新・管理をする必要がある
独自ドメインのデメリットには、更新・管理を自分で行うことが挙げられます。
SSL証明書の取得やドメインの更新、メールアドレスの設定などを、Webサイトの運営者が行う必要があります。
独自ドメインの管理を怠ると、ドメインの有効期限が切れ、Webサイトを閲覧できなくなる恐れがあるため注意しましょう。
独自ドメインを取得する流れ3ステップ
独自ドメインのメリット・デメリットを把握した上で、取得したいと考える方もいるのではないでしょうか。ここでは独自ドメインを取得する流れを、以下の3ステップで紹介します。
- ドメイン名を決める
- ドメイン名の空き状況を確認する
- ドメインを取得する
本章のやり方を参考にして、独自ドメインをスムーズに取得できるようにしましょう。
1. ドメイン名を決める
独自ドメインを取得するには、まずドメイン名を決める必要があります。「〇〇.co.jp」や「〇〇.com」の〇〇の部分に英数字を入れます。〇〇には、企業名や商品名、ブランド名など、Webサイトに関連する内容を当てはめるのが望ましいでしょう。
2. ドメイン名の空き状況を確認する
次にドメイン名に空きがあるのかを確認する必要があります。独自ドメインは、他社と被ってはいけないためです。希望するドメイン名を誰かが使っていると、その名称を使えません。そのため、空きドメインを検索するツールを用いて、ドメイン名を取得できるかを調べます。
3. ドメインを取得する
ドメイン名が空いているならば、レジストラ(ドメインの登録申請を受け付け、販売を行う事業者)を選択し、独自ドメインを取得しましょう。代表的なレジストラには「GMO Internet, Inc.(お名前.com)」や「WIXI Incorporated(WIXI)」などがあります。
独自ドメインに関するよくある質問
独自ドメインに関するよくある質問に回答します。
- 独自メールアドレスのメリットは何ですか?
- 独自ドメインは信用できますか?
- 無料で使える独自ドメインはありますか?
- ドメイン名は短いほうがいいですか?
それぞれ解説します。
1. 独自メールアドレスのメリットは何ですか?
独自メールアドレスのメリットには、以下が挙げられます。
- サービス終了のリスクを回避できる
- 迷惑メールに振り分けられにくくなる
- 複数のメールアドレスを作成できる
- ブランド力のアピールにつながる
Yahoo!メールやGmailだと、サービスの提供が終了すると、そのメールアドレスを使えなくなります。独自メールアドレスだと独自ドメインを所有している限り使用可能です。また、担当部署ごとに複数のメールアドレスを作成して使い分けると、情報の管理が容易になります。
2. 独自ドメインは信用できますか?
独自ドメインは信用できます。
独自ドメインは、任意の文字列を組み合わせて作成する唯一無二のドメインです。「〇〇.com」の〇〇に企業名やサービス名に関する文字列を入れると、信頼性が高まります。
また、独自ドメインを所有している限り、メールアドレスは永続的に使用できます。急に使えなくなることがないため、安心して利用できるでしょう。
3. 無料で使える独自ドメインはありますか?
無料で使える独自ドメインには「Freenom」や「No-IP」などがあります。
ただし、無料ドメインでは「.com」や「.jp」のような知名度の高いドメインを取得できません。「.tk」や「.nl」「.ga」などのドメインを使用するケースが多いです。一般的ではないドメインを使用するため、ユーザーによってはWebサイトに怪しさを感じる方もいるでしょう。
また、無料ドメインには「1ヶ月ごとの利用確認」や「1年ごとの更新手続き」などの利用条件が定められています。利用条件を遵守しないと、ドメインが停止されるため注意が必要です。
4. ドメイン名は短いほうがいいですか?
ドメイン名はなるべく短くするのがいいでしょう。
ユーザーに覚えてもらいやすいためです。ドメイン名の文字数は、ピリオド(.)で区切られたラベルの長さが63文字以下、全体は253文字以下と定められています。
ドメイン名を253文字にした場合、ユーザーは読みにくくなるため、覚えてもらえなくなるでしょう。そのため、ドメイン名は短くするほうがよいです。
まとめ
本記事では、独自ドメインのメリット・デメリット、取得する流れを紹介しました。独自ドメインのメリットは、以下の通りです。
- SEO対策につながる
- 信頼性が高くなる
- 永続的に使用できる
- メールアドレスにも使える
- セキュリティが向上する
法人は顧客情報の漏洩防止や事業の認知拡大のために、独自ドメインを使うのがおすすめです。株式会社iTechでは、Webサイト制作や独自ドメインの取得もサポートしているので、お気軽にご相談ください。